■タイトル「七夕ものがたり」■内容夏の夜空を見上げれば、ぼんやり白く天の川が光ります。 ■主な仕様語り: 山崎和佳奈(青二プロダクション)制作・著作: 株式会社リブラ HAKONIWA PROJECT 脚本: 鷲巣 亘 イラスト: 塚田洋子 編集: 福留政彦 上映時間: 4分 ご提供可能な形式: HAKONIWAシステム |
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「七夕ものがたり」 |
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1. 昔々、天の川の西の岸に、美しい娘がいました。天の帝の娘で、織姫といいます。織姫の仕事は、その名のとおり、はたおりをすること。天の人々の着物をつくるため、毎日休むことなく働いていました。 |
2. そんな娘を見て、天の帝は思いました。 「これでは姫がかわいそうだ。いつまでも一人では寂しいだろうから、そろそろ結婚してはどうだろうか?」 |
3. 一方、天の川の東の岸には、彦星という若者がいました。働き者で、いつもまじめに牛の世話をしています。天の帝は、一目で彦星が気に入り、織姫と彦星は、結婚することになりました。 |
4. とても仲の良い夫婦となった、織姫と彦星。ところが、仲が良すぎて、二人は遊んでばかり。まったく仕事をしなくなってしまったのです。 |
5. 織姫が仕事をしないので、天の人々は着物を新しくすることができません。彦星の飼う牛もやせ細り、汚れ放題です。 |
6. 天の帝もとうとうたまりかね、「もう一緒に暮らすことは許さん。以前のように、天の川の東と西で別れて暮らすがよい。」と、二人を引き離してしまったのです。 |
7. ふたりの間には大きな大きな天の川が広がって、会うことができなくなりました…。 |
8. それからの毎日、織姫は泣いてばかり。さすがにかわいそうに思った天の帝は、「織姫よ、そんなに彦星が恋しいのなら、一年に一度だけ、彦星に会うことを許してやろう。」 |
9.それからの二人は、一年に一度会うことを楽しみに、しっかりと仕事をするようになりました。 |
10. でも、雨が降ると、天の川の水が増えて渡れなくなってしまいます。そんな時は、どこからともなくたくさんのカササギが飛んできて、天の川に鳥の橋がかかるのです。 |
11. これが七夕祭りの始まり。せっかくのチャンスに雨が降らないように。 |
12.そして、織姫にあやかって、縫いものや字が上手になるように、願い事を書いた短冊を、笹に飾るようになったのです。
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