■タイトル「夏の星座解説」■内容長いお休みのある夏は、 ■主な仕様ナレーション: 畠山里美制作・著作: 株式会社リブラ HAKONIWA PROJECT 脚本: 高畠規子 星座・神話イラスト: 塚田洋子 編集: 福留政彦 CG: 藤井 昇 天体写真:N.A.Sharp,REU program/NOAO/AURA/NSF 上映時間: 16分7秒 ご提供可能な形式: HAKONIWAシステム |
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「夏の星座解説」 |
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1. 南の空低いところ、天の川の一番濃く見えるあたりにある、燃えるような色の明るい星は、一等星のアンタレス。「アンチ・アーレス」つまり「火星に対抗するもの」という意味の名前の星。
日本でも昔から色々な名前で呼ばれていました。「酒酔い星」は、赤い色がまるでお酒に酔った顔のようだ、ということから連想したのです。
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2. このアンタレスを中心に、アルファベットのSの字の形に星を結ぶと出来るのが、さそり座です。
ギリシャ神話では、乱暴者のオリオンを懲らしめるために神様が放ったサソリということです。
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3. 天の川をはさんで、さそり座と反対側にある、小さなスプーンのような星の並びは、「南斗六星」。
南のひしゃくの六つの星、という意味で、いて座の目印です。
弓をつがえて、サソリをねらっています。いて座のように、上半身が人で下半身が馬の種族を「ケンタウルス」といいます。いて座のケイローンは賢くて、音楽や医術、武術に優れた人でした。
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4. ケイローンの一番弟子といわれたのが、ギリシャ一の名医となったへびつかい座のアスクレピオス。今でもケイローン先生を慕ってすぐそばに控えています。さそり座のすぐ下あたりの、おにぎりのような形の星の並びが、へびつかい座。
古代ギリシャでは、蛇は「永遠の命」のシンボルとして、魔除けのお守りになりました。
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5. そんなへびつかい座とにらめっこしているのが、ヘルクレス座。ギリシャ一の英雄で、持ち前の勇気と怪力で、数々の難しい仕事にチャレンジしたと伝えられています。星座としてはあまり目立ちませんが、自慢の天体を持っています。腰のあたりにある、M13。このつぶつぶの一つ一つが、太陽と同じような恒星で、その数は100万個以上。このような天体を「球状星団」といいます。 |
6. 天の川をずうっと上の方へたどっていくと、天の川の両岸で向かい合って輝く二つの星があります。明るい方が「織り姫星」、ちょっと控えめに輝く星が「彦星」。 |
7. 七夕伝説では、1年に1度、出会うことが出来る二つの星ですが、実際に星が動く訳ではありません。でも、昔の人はなんとか巡り合わせてあげようと、たらいに張った水に星を映して揺らしてみたりしたそうですよ。 | 8. 織り姫星は、こと座の一等星「ベガ」。ギリシャ神話では、オルフェウスが持っていた竪琴で、その奏でる音色は素晴らしく、森の動物たちや水辺の草でさえも聞き惚れたそうです。 |
9. 一方、彦星は、わし座の「アルタイル」。神々の王ゼウスが、羊飼いの少年ガニメーデスをさらうため、変身した鷲の姿が星座になりました。ゼウスは、この美しい少年がことのほかお気に入りだったらしく、秋の星座、みずがめ座としても天に飾られています。 |
10. こと座とわし座の間、天の川の中に大きな十字の形に星が並んでいるのが、はくちょう座。わし座と同じように、神々の王ゼウスが変身した姿の星座です。古代アラビアでは、この星座の並びを「飛びゆく鷲」と呼んでいました。 |
11. ベガとアルタイルの回りにも鳥の姿を描き出しました。「ベガ」は「落ちる鷲」という意味で、ベガと暗めの星二つが作る小さなVの字を、羽を畳んだ鷲に見立てました。「アルタイル」は「飛ぶ鷲」という意味。彦星の連れた牛に見立てた二つの星が、鷲の広げた翼になりました。夏の夜空には、3羽の鷲が舞う、というわけですね。それぞれの一等星を結んでできるのが、「夏の大三角」です。 |
12. 天の川散歩を楽しんでいると、短い夏の夜は、あっという間に更けてゆきます。西に傾いた夏の星座を見上げると、そこには流れ星が…。空の決まった方向を中心に、二つ三つと流れてゆくとしていたら、それは「流星群」です。まだまだ足もと暗い帰り道。空の花火大会「流星群」に見とれてつまずいたりしないよう、気をつけて下さいね。 |
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