■タイトル「春の星座解説」■内容厳しい寒さがやわらいで、季節が冬から春になると、夜空に輝く星たちも、冬の星座から春の星座に変わっていきます。 星空を見上げる時大切なのが、自分はどちらの方角を向いているのかということ。 まずは方角の確認からしてみましょう。 ■主な仕様ナレーション: 千葉真理(FMやまとパーソナリティ)制作・著作: 株式会社リブラ HAKONIWA PROJECT 脚本・音編集・神話イラスト: 高部哲也 星座イラスト: 塚田洋子 編集: 福留政彦 CG: 藤井 昇 天体写真:NOAO/AURA/NSF 上映時間: 14分15秒 ご提供可能な形式: HAKONIWAシステム |
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「春の星座解説」 |
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1. 頭の上、高いところを見て下さい。ひしゃくの形に並んだ7つの星がわかりますか?これが、「北斗七星」。北のひしゃくの七つの星という意味。ひしゃくとは神社においてある水を汲む道具です。
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2. ひしゃくの水をくむところの二つの星を結んで、その長さを5倍伸ばしましょう。たどりついた星が「北極星」。北半球の星のめぐりの中心になります。一年中、ほとんど位置が変わらないように見えるので、北の方角の目印になります。 |
3. 北斗七星は星座の名前ではありません。おおぐま座のしっぽにあたる星の並びで、88星座の中で三番目に大きな星座です。北極星のところにある星座は、こぐま座。この二匹の熊の星座は、ギリシャ神話では熊に姿を変えられた親子、妖精カリストと、その息子アルカスだと言われています。 |
4. 北斗七星の並びを東の方へずっとのばしていくと、明るく輝くオレンジ色の一等星、うしかい座の「アークトゥルス」が見つかりました。ふりあげた左腕の先には、おおぐま座に吠えかかる二頭の猟犬、りょうけん座があります。 |
5. さらにカーブを南の方へ伸ばしてると、真っ白に輝く星が見つかります。おとめ座の一等星「スピカ」。その清楚な輝きから、日本では昔から「真珠星」と呼ばれて親しまれてきました。おとめ座の目印は、スピカから大きな「Y」の字に連なる星の並びです。 |
6. おとめ座は大きさ第二位の星座です。春の夜空にゆったりと横たわる女神の姿を想像してみましょう。北斗七星からうしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカと伸ばしてきた線、これを「春の大曲線」と言います。 |
7. この大曲線をさらに伸ばすと、4つのいびつな四角形が見つかりますが、これがからす座です。神話では真っ白な美しい声で話すきれいな鳥でしたが、うそつきだったため、太陽の神アポロンの怒りにふれ、姿は真っ黒、しわがれたような声に、みせしめのために4本のくぎで空にはりつけにされたので、今でもそのくぎが光って見えるということです。 | 8. アークトゥルスとスピカ、あともうひとつ星を使って、正三角形を作るとすると、ちょっと暗いけれどこの星がよさそうですね。これは「デネボラ」という名の二等星。しし座のしっぽに輝く星です。頭はどこかというともっと西の方、はてなマークを裏返しにしたような形の星、そこからしし座が見つかりました。 |
9. アークトゥルスとスピカ、デネボラ、これらの3つの星を結んだ大きな正三角形が、「春の大三角」です。神話によるとしし座は、ネメアの谷に住む怪物ライオンで、その毛皮は鋼鉄のように硬く、剣や弓矢も跳ね返すと言われましたが、のちに英雄ヘルクレスによって退治されました。 |
10. しし座の鼻先には、アミモーネの沼地に住んでいた化けガニ、かに座があります。同じ沼に住むヒドラがヘルクレスに退治されそうになったとき、加勢しようとしたものの一足で踏みつぶされてしまいました。その甲羅のあたり、ぼうっとしたものが見えますが、100個あまりの星の集まり「プレセペ星団」です。パラパラと集まった星をみたてて「ビーハイブ(蜂の巣)」とも呼ばれています。
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11. かに座の友だち、ヒドラはどこにいるのでしょうか。かに座のすぐ下からずっと東の方へかけてくねくねと長く連なる星を結んでいくと、巨大なうみへび座が浮かび上がります。東の空に頭をのぞかせてから、しっぽまで全部のぼりきるのに6時間もかかる大きな星座です。当然、すべての星座の中でもっとも大きな面積を持っています。 |
12. 第一位はうみへび座、第二位はおとめ座、第三位はおおぐま座、春の空には大きな星座が多いですね。北斗七星から春の星座を探していく方法と、春の大三角を使って星座を探しました。このふたつの方法は、実際の星空でもわかりやすいと思いますので、ぜひ試してみてください。
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