■タイトル「プレアデス神話」■内容冬の夜空で、ひときわ目立つ星座はオリオン座。 ■主な仕様ナレーション: 寺瀬今日子(青二プロダクション)制作・著作: 株式会社リブラ HAKONIWA PROJECT 脚本: 吉田麻子 イラスト: 塚田洋子 編集: 福留政彦 上映時間: 4分40秒 ご提供可能な形式: HAKONIWAシステム |
<注> |
「プレアデス神話」 |
||
---|---|---|
1. 昔、プレアデスというとても仲の良い7人の姉妹がいました。プレアデスは、巨人アトラスと妖精プレイオーネとの間に生まれた7人姉妹で、月の女神アルテミスに仕えていました。 |
2. ある日、姉妹たちが森の中で遊んでいたときのこと。一人の狩人が通りかかりました。森で狩りをしていた、オリオンです。かわいらしい7人姉妹をオリオンはひと目で気に入りました。 |
3. オリオンは一緒に遊ぼうと彼女たちを誘いますが、姉妹はその誘いを断ります。乱暴もののオリオンを好きではなかったのです。強引に誘うオリオンを怖がって、姉妹たちは逃げ出してしまいました。 |
4. しかし、あきらめきれないオリオンは、姉妹たちを森の中じゅう追いかけまわします。姉妹たちはいっしょうけんめい逃げまわりますが、どんなに逃げても、狩りの得意なオリオンにはかないません。 |
5. とうとう追いつかれそうになったとき、プレアデスは突然、真っ白な7羽の鳩に姿を変えて、大空に飛びたちました。一部始終を見ていた女神アルテミスが、姉妹たちを、鳩に変えて、逃がしてやったのです。 |
6. 鳩になったプレアデス姉妹は、空高く、飛んでいき・・・そしてそのまま、星になってしまいました。 |
7. ところがオリオンは、あきらめきれず、自分も星になって、今でも空の上でプレアデス姉妹を追いかけているのです。このプレアデス星団。普通、肉眼で6個くらいの星が見られますが、7個目の星はちょっと見つけにくいかもしれません。なぜでしょうか? |
8. そのわけは、こんなふうに伝えられています。 七人姉妹のうちの一人、エレクトラには、ダルダノスという息子がいました。 |
9. ダルダノスは大人になって、トロヤという都市を築きますが、やがて戦争で滅ぼされてしまいます。 |
10. エレクトラは悲しみのあまり彗星となって、どこかへ姿を隠してしまいました。そのせいで、プレアデスの7個目の星は、見えにくくなってしまったのです。 |
11. また、残された6人の姉妹も、姿を消したエレクトラのことを思うと、いつまでも涙が止まりません。 |
12. それで、プレアデスのまわりは今もぼうっとかすんで見えているのだ、ということです。
|
|
※PDFファイルをご覧になるには、Adobe Acrobat Reader 5.0以上が必要です。 | ||
大サイズ 約 4.8M |
小サイズ 約 760K | ||