■タイトル「ナナとハチ
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<注> |
「ナナとハチ」 |
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1. むか〜しむかし ある山里の一件家での夜。ゴンロクとナナがわら仕事をしていると、外が 一瞬青白く光りました。ふたりが何だろうと思って戸をあけてみると… |
2. ネコがおちてきた! そこにいたのは、青く光る一匹のネコ。ゴンロクは思わず「ハチ!」と呼びました。 「どうしてこの子のなまえをしってたの?」と不思議がるナナ。 |
3. ゴンロクの回想 「わしが子どもの頃、同じように家の庭にネコがおった。ハチという名をつけて飼うことにしたんよ。ある日ハチが、わしの顔をじっと見つめて出かけて以来、何十年も戻ることはなく、今に至るというわけよ。」 |
4. ハチってなんさいくらい? 「ハチってなんさいくらいだろう?」とナナがゴンロクにたずねると「わからん、不思議なことにハチは歳をとらん。」 「でも何十年ぶりかでさいかいしたんでしょ。もしかしてハチじゃないとか?」 「そんなことはない!のぉハチ」と、ゴンロク。「にゃ〜」それに答えるハチ。 |
5. ハチは宇宙猫? どうしてハチは歳をとらないのでしょう?もしかしたら、ハチの周りでは、ゴンロクたちとは違う時間が流れているんじゃないかしら。ハチは宇宙猫。とっても早いスピードで宇宙をかけめぐり、時にはすごく重い場所、ブラックホールに近づいたりします。ハチにとっての時間は、地球の時間と比べると遅く流れているのかもしれません。 |
6. 二人と一匹は仲良く暮らし始めました ハチはナナからお気に入りの鈴を一個わけてもらいました。それから、ゴンロクとナナとハチの二人と一匹は、仲良く暮らし始めました。そして時折ハチは、出かけては空に飛び出し、宇宙をかけめぐるのでした。 |
7. ハチ、7 年ぶりに帰ってくる |
8. ハチと二人は時間の流れがちがう? ハチにとってはたった数日のお出かけも、ゴンロクとナナにとっては7年もの歳月だったようです。 「ハチ、これ以上、遠くへ行くと、もう帰りを待ちきれんぞ。あんまり遠くへ行くなよ」「そうよ。あんまり遠くへ行っちゃだめよ。」と心配する二人。 |
9. ハチ、また出かける ある日、目を覚ましたハチは、ナナの顔をじっと見つめて出かけます。ゴンロクは昔を思い出し、寂しさがこみあげてきました。 |
10. ハチ、ブラックホールに近づく 宇宙に飛び出したハチは、惑星間飛行や恒星間飛行、星雲間飛行を楽しみながら、未知の惑星まで飛んで行き、メスネコにも出会います。そしてとうとうブラックホールに近づいてしまいました。今、ハチにとっての数分は、地球での数十年かもしれません。 |
11. 山里の時間のうつりかわり ハチが出かけてから、山里ではどんどん時間が過ぎて行きました。ハチの帰りを待ちわびていたナナも結婚し、子どもも生まれ、そしてみんな歳をとって行きました。やがてそれぞれの別れの時がきます…。 |
12. ようやく地球に戻ってきたハチ |
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